ズボラ生活
日々の生活,心理学の研究などなどについて,ダラダラと書いていきたいと思います。
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体験の幅
バランスが大事ではないかと。
最近のエントリでも取り上げたこの本にもかいてあったことですが,精神科医は往々にして世間知らずな場合が多いらしい。

確かにそうなんでしょう。だけど,心理士さんだって似たようなもんじゃないかと思うのです。僕が見てきた心理系大学院生でもお坊ちゃん・お嬢ちゃんの占める率は割と高かったように思います。

では,僕はどうかというと,やっぱりある意味では世間知らずなんだと思います。

この仕事をする上で,自らの体験の幅がものを言うというのは,最近よく思うことでございます。
だって人の話を聞くことは,少なからず自分の身に置き換えて話を理解する作業に他ならないわけじゃないですか。

そういった点で,自分がいかに世間知らずで無知なのかと思うし,それに加えて,自らの生育歴とかが話の理解を複雑にさせているというのも否めないでしょう。

例えば,僕は高校の時からいろんなバイトをしてきたから,コンビニの発注のコツとか廃棄食品は冷凍保存で長持ちすることや,古本がいくらくらいで売れるのかとか,陸運局に直接車を持って行けば少し車検が安くなることや,焼き鳥屋さんが一日7万円くらいの儲けで経営できることや,予備校が喧伝する有名大学進学率をアップさせる裏技とか,そんなことは知っている。だから,そんな仕事をしている人たちの話は幾分か自分の体験に身を置き換えて理解しやすいかもしれない。

また,自分の席にだけ授業料請求書の紙が置かれていないときの悔しさや,無保険になるととても不安な気持ちになってやたらと健康管理をしたくなったり,金銭的に苦しいからという理由で友達に米を分けてもらう時の惨めさは知っている。だから,経済的に苦しい人たちの妬みや苛立ちや劣等感というのは痛いほどよくわかる。

だけど一方で,一般企業用のエントリーシートを書いたこともなければSPIを受けたこともないし,フランス料理のテーブルマナーも知らなければ,タクシーチケットの使い方さえ知らない(見たこともない)。それに,遺産がらみの骨肉の争いとか,そこから波及する泥沼化した親族間の人間関係に心煩わされたりすることや,両親の期待を一身に背負って敷かれたレールを走り続けさせられることの辛さとかは,正直よくわからない。

心に問題を抱えたり人間関係に躓いたりすることに,社会経済的な背景は関係ないのであって,その階層なりの困ったことがあるのだと思います。だけども,少なくとも僕に限っては,自分の置かれた社会経済的な立ち位置とかこれまでの背景とかが,そういった問題を理解する上で大きなバイアスを与えているのではないかと思うのである。と考えると,やっぱり体験の幅のバランスが悪いというか,ある意味で世間知らずなんじゃないかと思うのです。

といっても,僕の場合,体験の幅を広げるには「先立つモノ」が必要なこともあるでしょうが,それを手に入れるのが実に難しい。
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